誰しも「マイペース」でいいと思うんですよ。
こんばんは。心理カウンセラーのキタダハルキです。
今日はクライアントさんから言われたとあるひと言が「お、たしかに!」って思ったのでそれを元にお話ししていきたいと思います。
そのひと言っていうのが…「人間、誰しもマイペース」って言葉。
これ、本来は至極当然の話だと思うんですけど、どうも「マイペース」って言葉が曲解されているきらいがある、って意見と共に上記のひと言が出てきたんですよね。
そこで今日はその「曲解されるマイペース」と「マイペースのススメ」のような形でお送りしたいと思います。
目次
■マイペースって「遅い」?
まず、曲解されるマイペースについて、ですが…
マイペースっていうと、どうも「遅い」ってイメージがあるようでね。
例えば「あなたってマイペースだよね」って言われたとして、早いイメージはないと思うんですよ。つまるところ、世間のリズムに合っていませんよっていう悪口に近いニュアンスもあると思います。
たしかに、日本は「合わせる」文化がまだまだ主流だと思いますし、必要なことも確かにあります。が、正直この「マイペース=遅い」って認知、正直私は「できない人」を増やしてしまう原因だと思うんですよ。
■マイペースと世間のペースには、ズレがあって当然。
よくよく考えなくても、マイペースってあくまで「自分のペース」って意味であって、「世間のペースと違う」という意味ではないですよね。
そりゃ、世間のペースと自分のペースが「たまたま」重なる方もいますが、大半の方は自分のペースと世間のペースにはズレがあって当然。このズレを埋めるために「努力」やらでカバーリングしよう…とするのが一般的なんでしょうけど、この段階で自分のナチュラルなセンスからはドンドンズレていくわけですよ。
で、この無理な部分がストレスになって「合わせてる側」が「合わせ切れない側」を必要以上に叩く、って形でギスギスし始めるんです。このことが「できない」人をわざわざ作りに行ってしまうんです。
こういうケースを見ると、「合わせるのがキレるほどしんどいなら、合わせなきゃいいのに…」ってやっぱり思ってしまうんですよね。
私自身の会社員時代は、合わせていこうとしても、結局「できる」までにはなれず…というか、平均以下の状況で怒られ続ける日々。やる気がない、ってことを認めきれずに疲弊して、結局精神科通院生活を余儀なくされました。
病み方としては比較的軽度の間で良かったと思いますが、それでも「死にたい」みたいなものは多少ありましたから、いかに「世間のペースに合わせる」ことが強いストレスになっていたか、と思いますね…
■マイペースになってからの方が、平和です。
こういう経験を踏まえて、私は「マイペース」でやれるように、独立してやっていくって道を選びました。結果的に、半年ぐらいしかもたなかった会社員生活に比べ、心理カウンセリングの道は7年を超えるぐらいになってきました。
それもこれも、自分のペースをヘタに崩さず、その代わりにやると決めたことはやる、ってしてきた結果です。世間的に見れば、おそらくどっかは遅いんでしょうし、はたまたどっかは早いんでしょう。
ただ、マイペースになって実感するのは「是正したくなるような人」が自分の守備範囲内には現れなくなった、ってこと。つまりは、意味のない争いをすることなく、平和にやれているってことです。
それこそ、いま「マイペースな人に腹が立って」いたり、「仕事のペースについていけない」状況にあるのなら、一度「世間ではない、自分のペース」を見直すのがいいと思います。
自分に戻れば、たいがいのストレスはなくなっていくと思いますよ。
★いま、仕事に気持ちが振り回されている、と感じているあなたへ…。