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大阪・堺の心理カウンセラーのブログです。「自分に向いてる仕事ってなんだろう?」と思ったら読んでみてください。

「頑張れ」という言葉で、文字通りパワーを起こさせるのはこういう使い方。

頑張ることって、悪いことばかりではない。

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こんばんは。心理カウンセラーのキタダハルキです。

抑うつ症になったとき、一番のキーワードになった言葉は「頑張る」でした。私自身、頑張り過ぎが原因で、心を病んでしまった…ということはよく話しているかと思います(こちらの記事でも、そういうお話しをしています。)

kantanstresskaisyou.hateblo.jp

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頑張ると言う言葉があまり良くないということは、もはや一般論化してきています。うつの人に頑張れって声かけは禁句、みたいなのって、結構皆様もご存知なのかなと思います。少なくとも、私がリアルタイムでうつになったときのことを思い返すと、そのときよりは知ってる人口は増えたように思います。

ただ、私は、頑張る=悪、ってことが言いたいのではないんですよ。というのも、頑張ってきた自分も、それはそれで自分の歴史だし、頑張った経験があったからこそ、今こうやってお話しできるっていう側面もあるから。それに、頑張るって言葉も正直、使い方次第で全然印象が変わるんですよね。

今日は、どうしても心の病においては悪者になりがちな「頑張る」という言葉の印象を変えて、文字通りパワーを起こさせる使い方についてお話ししようと思います。

目次

■頑張れという言葉の印象を劇的に変える、枕詞。

私自身、頑張れって言われるのが好きかと言われると、やはり今もNOです。自分のペースを乱されたくないって思いが強くありますし、なにより「人に言われてやることちゃうわい」って思いがあるのでね。

ただ、実は私の主治医が言った何気ない「頑張れ」には、優しさと勇気を感じたんですよ。先生の頑張れには、枕詞がついていたんですよ。「一緒に」っていうね。これで私は、あぁ、ひとりで頑張らなくていいんや、って気持ちが相当ラクになったんですよね。先生の方針を信頼していこう、って決めた重要なきっかけのひとつです。

■「ひとりで」頑張ることがしんどいだけで、誰かと一緒なら…

つまりは、「頑張れ」ってのが「ひとりで」っていうのと結びつくと圧迫感に繋がって、不快感を呼び起こすっていうだけであって、ひとりでではなく、一緒にってのがあればだいぶ気分が違う、ってことです。

実際問題、抑うつ症からの脱出、って経験は「今までの貯金」だけで起きる結果ではなかった(当時は、抑うつを治した経験がなかったのだから当然)わけで。どっかで踏ん張りどころみたいなものが来るのは間違いないわけです。そのときに「あとひと踏ん張り」ができるかできないかは、火事場で湧いてくる「頑張り」のエネルギーがあったから、ってのはかなり大きかったんです。

これは、ただ頑張りを否定しているだけでは出てこないんです。最後の最後、今のままでもいいか、みたいな気持ちに負けてしまって、新しい世界を見る勇気が湧き切らずに、惰性で後ろへと下がってしまう…って形になりがち。

■問題を、一緒に「持ってもらう」という感覚。

頑張ることは、ココロに少なからず負荷がかかる行為でもあります。だからこそ、問題は一人で抱え込むのではなく、一緒に持ってもらうという感覚が必要です。私は、主治医にしてもらった経験を還元したいって気持ちもあって、このカウンセラーという仕事を選びました。

支えがあれば、人は頑張れる。これは本当に思います。だからこそ、もし今ものすごく苦しい…という状況にあるのでしたら、一人で頑張り過ぎずに、一度ご相談くださいね。一緒に、あなたが抱えている問題について、考えさせていただきます。

kitadaharuki.jimdo.com