なぜ、しんどいのを隠してがんばってはいけないのか。
こんばんは。心理カウンセラーのキタダハルキです。
うつ状態の方に、頑張らせてはいけない。
これは、割と浸透してきた考え方かなーと思います。私自身、抑うつ状態になったときに全ての頑張りから手を離した結果、寛解させることができました(もっとも、それでも4か月かかっているんですがね…)。
ただ、「うつ状態で頑張ってはいかん」っていうのは伝わってはいるように思うんですが、それでも結局、しゃーなしで頑張ってしまっていたり、そういうところから手を離し切れていない方も多く見受けられるのもまた事実です。
では、今日は「しんどいのはわかっているんだけどつい、頑張ってしまう方」の向けに、頑張ることを手放しやすい考え方について、お話ししたいと思います。
目次
■「がんばりたくない」という本音を認知してほしい。
私、しんどいのに頑張ってしまう…という方に対して、それこそサラッと「なんでそんなに頑張るんですか?」と伺ったことがあります。
今思えば、この問いはかなりリスキーですけどね…大抵は「そんなの仕方ないだろ」と、がんばりたくない本音の部分を掠められてモヤモヤを呼び起こすことになりがちだからです。
ただ、それでも私がこのような問いをなぜ投げかけたかと申しますと、純粋に「理由」を知ることが大切だと思った、ってことと、「がんばりたくない」という本音の存在を認識していただきたかったからです。(さっきの「仕方ないだろ」には、本当は頑張りたくないけど、という枕詞がつきますよね?)
■「しんどい」を「しんどい」のまま、認知する。
がんばりすぎる方は、しんどい本音の存在を「まだいける」って考え方をしてコンクリートで地ならしするように隠してしまうクセがついていることが多いんですよね。
で、だんだんごまかし切れなくなって突如、爆発。
結局は、隠しているだけでそこには確かに「ある」んですよね。しんどいという本音がね。(この記事でも関連するお話しをしています)
kantanstresskaisyou.hateblo.jp
私が大事だと思うのは、この「しんどい」っていう本音を思ったその瞬間に「そのまま」認知すること。これが大事だと思うんですよね。
■休んで迷惑がかかるのは、言うてそのときだけ。
大人になると、どうしても「建て前」を頑張れ…みたいな空気、あるじゃないですか。
特に、ポンポンなんでもかんでも「しんどいしんどい」言っていると、「みんなしんどいんだよ!」みたいなことを言われたりして、段々「隠す」ようになっていってしまいますよね。
ただ、隠し続けた結果ストレスが溜まりに溜まって爆発しても、それはそれでもちろん迷惑がられるわけで。正直、こんなん「隠し損」やと思いません?自分ひとりが苦しむだけじゃないですか。
しかも、そういう爆発から来る自己嫌悪感ってすさまじく、ストレスが溜まっていたらそれ一発でうつになることも十分あり得ると思います。
…こんなことになるぐらいなら、とりあえず休んだ方がいい気がしませんか?
休んだら確かに迷惑はかかりますけど、言うてそのときだけ。
ストレス溜めて大爆発してしまったら、そのときだけじゃ済まないですよね。ヘタしたら、我慢したのに「突然キレるヤベーヤツ」ってな最悪な汚名をかぶってしまう可能性だってあるわけです。
だからこそ、しんどいなぁ…と思ったら、しんどいなりの行動を取る。会社でそれが抵抗があるならば、せめて一人になったら好きなもん食べるとか、そういうねぎらいは必要だと思います。
しんどい自分にウソをつかずに、いたわってあげる心はホント大事だと思うんですよね。
★こういうレベルのことでいいので、一回ストレス解消しましょう…