自分自身の、怒りのツボを知っておくのが大事。
こんばんは。心理カウンセラーのキタダハルキです。
カウンセリングを提供していると、よく質問をいただくのが「怒りをコントロールする方法」なんです。やっぱり、怒りがウワーっと出てしまうとリスクですし、そうでなくても変なタイミングでキレてしまったら、信用問題につながってしまいますよね。
だからこそ、怒りをコントロールできるようになっておくのはリスクヘッジの観点からもとても大事なこと。今日はその「怒り」についてタイプ別に対応方法を掘り下げていきたいと思います。
目次
- ■怒りには、大きく分けて二つのタイプがある。
- ■大噴火タイプにも、三つの類型があります。
- ■最も危険な、ジワジワ無自覚大噴火の対応法。
- ■逆に、その他のパターンは対応が比較的簡単。
- ■怒りを知り、小出しにすれば、あなたがどんな人なのかが伝わる。
■怒りには、大きく分けて二つのタイプがある。
怒りには、大きく分けて二つのタイプがあります。
いわゆるジワジワタイプと、大噴火タイプです。
どういうタイプなのか、という点については「文字通り」なので説明は割愛しますが、この二つでは、対応方法が違うんですよね。
ちなみに、ジワジワタイプの場合は怒りに繋がるまでに時間があるので大噴火タイプの応用が利きますが、大噴火タイプの場合は急に沸点に達してしまうので、自分がどのタイプなのかを分かっていないと対応の仕方を間違えてしまって、どえらいことになりかねません。
では、以下でその「大噴火タイプ」の例についてお話ししますね。
■大噴火タイプにも、三つの類型があります。
大噴火タイプの類型は、以下の3つ。
①ジワジワからの大噴火ルート
いわゆる、日々の蓄積が大噴火へと繋がるパターンです。ある意味、周囲から見る限りでは「あぁ、ついにきたか」っていう感じ。驚きや戸惑いは少ないパターン。
②突発性大噴火ルート
自分の中にある「地雷」を踏まれた場合のパターンです。一見、急にキレたように見えるので周囲は戸惑いますが、よくよく話を聴くと実は「毎回、同じことで怒っている」ってことがほとんど。
③ジワジワ無自覚大噴火ルート
日々の蓄積を自覚していない状態だが実はストレスが溜まっていて、一気に爆発してしまうパターンです。一見、いつも仏のように見える人がキレるパターンがコレ。一番怖い。
■最も危険な、ジワジワ無自覚大噴火の対応法。
やはり、この中でも③が危険です。
いわば、怒りを我慢できているようで出来ていないのがこのパターンだからです。ですので、このタイプだと自分で思う方は、どのようなときに実はムカついたりしたのかを自覚しておく必要があります。(この実は、が重要。流さないことで、自分の本当の気持ちがわかる)
具体的な方法としては、過去に怒りを感じたときの出来事を分析してみることが有効です。どういうときに怒りを感じたか、とか、大噴火した出来事は「いつでも」腹が立つことなのか、とかね。
そうやって問題の根っこまでいくと、実は意外と些細なきっかけがあったということを
自覚できる可能性があります。ですので、まずは、なんで怒っているのかを自覚することから始めてみてください。
私が思うに、おとなしいと周囲に言われていた人がとんでもない事件を起こしたりするのは、怒りに強引に目をつぶって自覚しようとしなかった結果、何にムカついているのかが分からなくなって怒りが誇大妄想化してしまった、っていうパターンだと思うんです。もう、誰もわかってくれないからぶっ殺す的なね。それぐらい、怒りの無自覚は怖いもの。
■逆に、その他のパターンは対応が比較的簡単。
逆に①や②のパターンは、対処が比較的簡単です。
というのも、怒った理由説明が容易なはずだからです。何にキレているのか、自覚しているはずですしね。
特に②のパターンの場合は少し言葉がきつくなってしまったとしても、怒ったほうが無難です。自分が大事にしている考え方の核であることが多いゆえに、変に我慢しようとするとあまりにも大きなストレスがかかるからです。
(ちなみに、私はコレを我慢しようとして抑うつ症になって潰れました。)
で、①のパターンの場合は、小出しにして愚痴ったりしておくことで大きくキレずとも対処が可能。ここでのポイントは「小出し」です。ため過ぎると③に化けてしまうことがあるので注意が必要です。
■怒りを知り、小出しにすれば、あなたがどんな人なのかが伝わる。
怒りの自覚作業は、少し精神的に負荷がかかります。その作業中に、イライラムカムカがぶり返す可能性もありますしね。
ですが、とんでもない噴火を起こしてしまったら取り返しが付かなくなる可能性もあります。そうならないためにも、普段から怒りをある程度小出しにしておくことがベターです。
そうすれば、ストレスを回避できる可能性も上がっていきます。
怒りを小出しにすることで、周りに「貴方が、どんなひとなのか」ということを周知するきっかけにもなります。つまり、周りに地雷を踏まれる可能性が下がるのです。
怒りは、誰しも出来れば避けたいものです。
だからこそ、必要以上にキレずに済む方法を考えるのは、有意義な事だと思うんですよね。
★ムカつくことがあったときには、こういう対応も大事です…。