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大阪・堺の心理カウンセラーのブログです。「自分に向いてる仕事ってなんだろう?」と思ったら読んでみてください。

要らないプライドを捨てたから、仕事が続けられていると実感した話。

プライドで、人生の足を引っ張らないために。

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こんばんは。心理カウンセラーのキタダハルキです。

以前…というか、今もですが、基本的に私は負けん気が強く、プライドが高い人だと思います。こういう性格の私のことが好きですし、世間一般で言われているほど間違っているとも思っていません。(プライドが高い人の操縦法も知ってますしね。この記事で詳しくお話ししています。)

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ただ、こんなプライドの高い自分を好きだ!と言えるようになったのは、割と最近の話でね。

昔は正直、苦しい人生でした。ちょっとした結果ぐらいでは満足できず、人の喜びも「程度が大したことないやんけ」って思ったら「ケッ」って思ってしまうような、いわば器の小さい人間だったと思います。

こういう状態だと、人望がなくなってしまうのはもちろんのこと、自分自身が喜べる機会も少なくなってしまうので、良いことないんですよね。

ただ、こういうプライドが「要らない」と思っていても、どうやって捨てていいか…といった感じで持て余しているかつての私みたいな方もきっといると思いますので、今日は「要らないプライドはなぜ捨てたほうがいいのか」ってことをテーマに、お話ししていきたいと思います。案外、読むだけで気持ちがラクになる方もいるんじゃないか、と思ってます。

目次

■自分の現状を認められないと、逆風が一気に吹いてくる。

私が要らないプライドを捨てられたのは、抑うつ症の発症がきっかけでした。今思えば、抑うつ症のおかげで人格形成をやり直すことができたんやなぁ…と感じています。

プライドはね、うまくいってるときはあってもいいんですよ。むしろあったほうがいいぐらい。自分のことを強く信じてあげられるきっかけにもできますしね。

ただ、問題は少しうまくいかない流れに入ったとき。うまくいっていないのに、自分のやり方に固執してドツボにはまって時間を無駄にして…それなのに、自分の現状がダメだ、ということを認められないと一気に逆風が吹いてくるんですよ。仕事ができなかった新入社員時代の私は「改善する気はあるんやんな…?」と、優しい先輩すらも困惑させてしまうほど、でしたからね。

今思うと、私が抑うつを発症したきっかけであった上司の恫喝は、ホントは「キタダは仕事をナメてるからガツンと言わなあかん!」っていう使命感を知らぬ間に引き出してしまった結果なんじゃないか、と感じます。もちろん、あのときに言われたことが正しいとは今でも思っていませんが、こういう状況を招いたのは自分のせいだろうな、ってことは納得ができたんです。

■要らないプライドを捨てたから、仕事が続けられている。

で、さっきまで話してきたような顛末があったから、もう「できない」ことに対しては素直に出来ないってことを認めるしかないな、と痛感したんですよね。ただ、それを同じ職場の環境でやろうとすると、いくらなんでも自分の精神が持たない…と思って、退職に至ったんです。環境をリセットしたい気持ちも相当にありましたしね。

そして、次こそは…!という気持ちで飛び込んだのがこの、カウンセリング業界。とにかく、習得していない技術についてはプライドを捨てて、素直に素直にいくぞ!と思ってやってきた結果、7年が経ちました。

つまらないプライドを捨てたら、ひとつの仕事を7年続けるに至ったんです。前職がたったの半年で病んだことを考えたら、長足の進歩だと思います。今はこの仕事について「自分の意見」をストレートに言っても聴いてくださる方もいますし、誇りを持って仕事に取り組めていると思います。

■「好きだ」というプライドは大事に、「保身的」なプライドを捨てていこう。

つまりは、仕事をする上で大事なのは「仕事が好きだ」というプライドは持ちつつも、「できない自分を認められない」というプライドを捨てることなんですよね。こう考えておけば、すべてのプライドをかなぐり捨てるような「節操のなさ」は出ませんし、必要以上にカッコ悪いことになることもないんですよね。

ただ、「できない自分」を認めることができない、って状態は、起こる現実がカッコ悪くなります。今でこそ病気は財産だった、と言えますが、当時のみじめな気持ちをもう一度体験したいか、って言われたら、答えはNOです。

だからこそ、どうでもいいところ、持つことで明らかに「害」が起きているもの、に関してだけ、とりあえずプライドから手を離してみてほしいんですよね。「譲れないものリスト」なりを書き出してみたら、まず間違いなく、その中には要らないものもあるはずです。

プライド全部から手を離す必要はありません。ただ、人間関係がギスギスしたり、うまくいかなかったり、ということが現実に起きたりしているのであれば、せめてひとつでも、手を離してみる。コレをやってみてほしいと思います。それだけで、周囲の見え方も、見られ方も変わってくると思いますしね。

また、プライドの要、不要については以下の記事でも詳しくお話ししているので参考にして頂けたらと思います。

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