文句ばかり言う人には、こういう対処が有効です。
こんばんは。心理カウンセラーのキタダハルキです。
今日のテーマは「文句」について、です。あなたの周りにも、いつもいつでも文句ばかり言っている人、ひとりぐらいはいるんじゃないか、と思います。
例えば「~がダメだ」とか「~しないのはなんでや」とか、アレもコレもドレもソレも気に入らんのかと言わんばかりに、さまざまなパターンがあると思います。
正直、こういう人に対処していくのって、めんどくさいですよね?文句は淀んだエネルギーを発しますし、なにより気分がよろしくないですしね。
では、こういう「文句ばかりの人」には、どのように対処していけばいいのか?
以下で詳しくお話ししていきますね。
目次
- ■そもそも、「文句」ってなぜ出てしまうのか?
- ■相手の描いている「理想」とはなんなのか?
- ■丁寧に聴けば、文句を言っている張本人に「気づき」が起こる。
- ■「文句を言われること」を、過剰に意識していないか。
- ■相手を知り、多少は許すことが、文句への対処に繋がる。
■そもそも、「文句」ってなぜ出てしまうのか?
まず、そもそも「文句」自体がなぜに出てしまうのか。ここからお話ししようと思います。
文句が出るタイミングは、もちろん「気に入らないことが起きた、目の前に存在している」とき、ですよね。では、なぜに「気に入らない」ということが起きるのか。ここに重大なポイントがあるんですよね。
気に入らないことが起きるときは相場が決まっていて、必ず「何かしらの理想像」があるんですよね。
例えば、ソファーでも買うときのことを想定してみてください。
大きさから色から、理想の状態を思い浮かべますよね?で、お店で確認してもいい感じでよっしゃ購入。ところが、家にいざ置いてみるとアレアレアレ…?理想とは程遠い状態だぞ…?こうなってしまったら、文句の一つでも言いたくなりますよね?
ただ、よくよく考えてみると、これはソファーが悪いわけではありませんよね?
あくまで、自分が想定した理想像がズレていた、というだけの話であってね。つまりは、文句を言うっていう状況は「理想を当てにしている」から起きるんですよね。
■相手の描いている「理想」とはなんなのか?
文句を言うこととは、あてにしている、理想を描いている物事が存在している、ってことなんです。
ここまでわかってしまえば、文句を言う人への対処法はただひとつ。
その「理想」を訊き、できるだけ実現できるように細かく話を聴くことが大事になってくるんですよ。とにかく、質問を重ねて重ねていく。相手の描いている理想について、知っていくことが必要なんです。
これは私自身がカウンセリングで実践していることでもあります。
とにかく、ズレた対処をしないためにも、どういう対処を理想としているのか、じーっくり、時間をかけて聴いています。
■丁寧に聴けば、文句を言っている張本人に「気づき」が起こる。
こうやってヒアリングをしていくと、だんだんと「文句を言っている張本人」に、気づきが起こってくるんですよね。
どういう気付きかというと、自分自身が本当に望んでいることが何なのか、ということ。そして、その理想の実現のために、「自分がやらなきゃいけないこと」がなんなのか、自分自身でできることがあるのか、ということに気づくんですよね。
この気づきって本当に重要です。
なぜなら、この気づきを事前に起こせていないからこそ、相手への文句が出てしまうからなんです。
結局のところ、文句が出る瞬間=成果物が目の前に「意識できる状態」で現れてから、なんですよ。
ソファーの例を思い出してほしいんですが、あれも「家に実際に置く」っていう段階でようやく理想とのズレを認知したからこそ、文句が出てしまうわけなんでね。
こういうヒアリングを重ねていくと、次第に相手の文句は減っていきます。自分自身が何を求めているのかを「事前に」知る機会が増えていきますからね。
そうすれば、本人がやればいいことにも気づけて行動が起こせますし、相手に自己完結してもらえる機会が増えてきて、文句を言わずとも自分でなんとかしてもらえるようになってきます。
だからこそ、本当に相手の話を聴くことって大事なんですよね。
■「文句を言われること」を、過剰に意識していないか。
あと、これも大事なんですけど…人間、当てにしていないときには文句って出ないんですよ。当てにしていないときは、自己処理して問題が完結しているのでね。
ただし、この「当てにしていない部分」って、言わばほとんど無意識の状態なんです。それゆえ、何かを当てにせずに自己完結したことに関しては、正直覚えていないことが多いです。だからこそ、わざわざ口にも出ないんですよね。
だからこそ、文句を言うことって必要以上に強く意識に残りやすいんです。
口からは出てこない、当てにしていない部分よりも、口から出てくる文句の方が強く認知されるのは当たり前の話です。だからこそ、「文句を言われること」について、過剰に意識していないかどうか、ということに気を付ける必要があるんですよね。
そないすごい頻度で文句を言っているわけでもないのに、少し文句を言われただけで萎えてしまうと、仕事がしにくいだけですからね。たまの文句ぐらいは、許容する必要もあります。
もっというと、文句が一切ない、ってことはまずあり得ないですからね。
それに、多少のことは許容しておく方が、あなたがポロッと文句を言ってしまったときも許されるケースが多いと思います。
■相手を知り、多少は許すことが、文句への対処に繋がる。
文句は、誰しもなにかしら、言いたくなるものです。だからこそ、何がどう気に入らないのか、聴いて確認していくことが大事です。
そうすれば、相手自身が「理不尽な文句」を言っていることに気づくこともありますし、依存することなく自分で仕事を片づけたりするきっかけにも繋がってきます。
そして、多少の文句は許しておくことも大事です。そのことがあなた自身の「ガス抜き」の機会にも繋がって、結果としてストレスが少ないコミュニケーションを手に入れるきっかけになると思いますよ。
★そもそも、文句とか以前に話を聴くこと自体がしんどいんやけど…というあなたへ。