本当に、いますぐ、元気に「ならなきゃ」いけない?
こんばんは。心理カウンセラーのキタダハルキです。
実は私、抑うつ症が治りたてのときにちょっと体調を崩したんですよね。それも「今までのがぶり返してきたか!」みたいな感覚を感じるくらいにね。一応、しばらくしたら落ち着いたんですが、なーんか気持ち悪くてね。ただ、そのときはもう、自分の目の前のことに必死で客観視する余裕なんて全くなかったんですよね。だからなんとなーく、その感覚を忘れていたんです。
そんで心理カウンセリングを提供させていただく立場になってから、色々な「行動体験」を聴くことが増えたんですよね。すると、どうも当時の私と同じように「治るかな…と思ったらぶり返した、ぶり返しかけた」といった状況はそこかしこで起こっていることが分かってきたんですよね。
そこで今日は、心の調子が「不調→良くなりかけ」のころに気を付けておきたいポイントについて、お話ししていきたいと思います。
目次
■治りかけのときって、意外と焦る。
実は、自分を振り返っても思いますが…治りかけのときって、意外と焦るんですよ。
早く元気になって仕事したい、やりたいことしたい…と言ったふうに、気持ち前へ前へ…ってなりがちになるんですよね。この状態がどうやらちょっと重いみたいなんです。
言うても、元気を出そうとせんでいい、ってな形で心療を受けていた立場から、急に元気な人と同じようなことをしようとすると、どうしても強い負荷がかかってしまうんですよね。
■一応、病み上がりやで、って感覚が大事。
そこで大事になってくる感覚が、一応、病み上がりだ、ということ。
なんというか、心の病気って見えにくいせいか、骨折とか疾患と違って「慎重に」って行動が欠けやすいんですよね。直接的な痛みが少ないこともあってね。
だけど、紛れもなく「心療内科に行かなくてよくなった直後」は病み上がり、なんですよね。だからこそ、元気ですよ!ってな頑張り過ぎ行動はむしろ、控えた方がいいんですよね。
私の場合は、「ポジティブ思考」がこれに当たりました。ある程度元気なんだし、前向きにならなきゃ!ってやっていたら、なんとなくイヤになってきて、じーんわりしんどくなってきたんですよね。
■元気になってきたからといって、元気に「ならなきゃ」いけないわけではない。
そんなこともあって、私は今も「元気だからどうのこうの」と言った具合に頑張り過ぎることのないようにしています。その方が気持ちも体調も安定していますしね。
別に、元気になってきたからといって、元気にならなきゃいけないわけじゃないんですよね。元気になるかどうかも、自分自身で選んでOK。まだ元気出すの怖い、って思うなら、そのまま待ってあげればいいと思うんですよね。あなたのタイミングですから、あなたがはかっていい。私はそう思います。
★自分で決めていい、という意味で、この記事もとっても大事です…。