人間、悪いことはずーーーーっと覚えてる…。これってなぜ?
こんばんは。心理カウンセラーのキタダハルキです。
人間、悪いことはずーーーーーーーっと覚えてる…。
こんな言葉、というか似たようなこと、聞いたことありませんか? たしかに、実際問題残りやすいですよね。あのときのアレ、許すまじ!みたいな気持ちって、執念めいてずーっと抱えてしまいがち。
ただ、これってぶっちゃけ、身体には良くないですよね。ストレスを継続してずっと抱え込みに行くようなもんですしね。
もちろん、そんなことは百も承知!って方も多いと思います。では、なぜにストレスをずーーーーーっと抱え込みに行ってしまうんでしょうか。ストレスが溜まると分かっていれば、サッサと手を離せばいい話で。
…実は、手を離し切れないのには、とある「理由」があったんです…。今日はその話をお送りしたいと思います。
目次
■その「恨み」は、あなたにとって必要なもの。
その手を離し切れない理由は至ってシンプル。
その「恨み」が、あなたにとって必要なものだからです。
はぁ!?要らんわ!!っていう声が聴こえてくる前に、具体的なお話しをします。私自身も、その「要らんわ」組だったんです。けれど、心を深く掘っていくと…「あぁ。これ要るわ」ってなったんですよね。
私の場合は、やはり元上司への恨み。とてもじゃないけど文面には起こせないようなこともたくさん思ってました。加えて、こういう自分が「正しい」と思っていたんですよね。
…はい、ここにカギがありました。
■「恨む」自分自身が、正しいものだと思っていた。
私は、その「恨みを持つ自分自身」が「正しい」と思っていたんですよ。深いところではね。
罵詈雑言を浴びせられたのだから、恨んでもいい。そういうものを浴びせられた結果、病気と証明されたから、恨んでもいい。会社員として成立できない身体になってしまったから、恨んでもいい…。
こんな形で、恨む自分自身のことを「正しい」と思っていることが発覚したわけです。
だからこそ、その「恨み」はことあるごとに強化してましたね。否定されて正当性が崩されてしまわないように、ね。
■私は「正しい」って言ってほしかった。
で、この「強化」をしていくうちに、段々とアイデンティティみたいになっていくんですよ。恨む自分=自分自身というようにね。
そうなると、この恨みを否定されると、結果的に自分自身を否定されたようになってしまって、心がつい、反発へと向かってしまう…。
こういうリズムを持っていたんですよね。
だから、恨む自分自身は必要だったわけ。でも、上段であげた「正しい」ってキーワードが出たときに、心の中の詰まりめいたものが取れたんですよね。
私は、正しい、って言ってほしかったんや、とね。
■自分から出て来た気持ちは、どれも自分の気持ち。
私は、恨みを持っている自分自身がアイデンティティの一部となる一方で、そういう自分を恥じていたんですよね。だから、できれば手を離したかった。
でも、なかなかできなかったのはそういう恨みを持つ自分自身をまた「間違っている」と断罪することで、また恨みを強化する自分自身に戻ってしまうんじゃないか、と無意識に感づいていたから、なんですよね。
だから、そんな恨みも、別に持っていてええんやでって許可が必要だったんですよね。恨む自分自身も、別におってもええんやで、ってね。そうしたら、別にそこに執着しなくてよくなって、むしろ本当にやりたい道に進むきっかけをくれてありがとう、ぐらいの気持ちにすらなってきた、ってわけなんですよね。
もし今、ずーーーーーっと抱えている恨みやらがあるのであれば、そんな自分もおってええで、って形で許可してあげると気持ちが落ち着くんじゃないか、と思います。
自分自身から出て来た気持ちは、どれも自分自身の気持ち。その存在は否定されるものではないんですよね。
★ダメな自分自身の受け入れ方は、こちらの記事でもお話ししています。