嫌われまいと頑張るのは、正直報われない。
こんばんは。心理カウンセラーのキタダハルキです。
私自身が抑うつ症になったときのことを振り返ると…周囲に「不調」をなかなか言えなかったな、と思います。みんな頑張ってるし…しんどいのは一緒やんな、という思いも少なからずありました。もっとも、本音は違いましたけどね(そのときに思っていたことは、こちらの記事でお話ししています。)
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結局のところ、病気っぽいぞ…ってことを公開することで引かれてしまうのではないか…迷惑になってしまうんじゃないか…こういう不安がずっとあったわけです。そのまま放置していたからこそ、病名が付くほどに症状が悪化したんです。
一応、なんらかの「ネガティブな秘密めいたこと」を明かして引かれる可能性は「公開する対象に対して、どのような対応をしてきたか」に依存すると私は考えています。例えば、良く知っている仲に病気を公開するのであれば引かれる可能性は下がりますし、そうでなければ引かれてしまう可能性は高くなります。考えてみれば、当たり前です。関係性を築けていない人に病気だってことを急に告白されても、正直どうしていいか、と戸惑う、ってのが普通だと思います。
となると、シンプルな結論としては、基本的にオープンな態度をとって、コミュニケーションをしていれば、ネガティブな打ち明けをしても引かれにくい、ということになりそうです。
ただ、「今更そんなこと言われたって…」と思う方もいると思います。関係性が出来上がってしまった中で、急に方針転換をしていくのはリスクを感じると思いますしね。そこで、今日は「人になかなか、不調やらを言えない」ってのをどうやってなんとかしていくか、ってことを記事にしていきたいと思います。
目次
- ■結局、どう思うかは「相手」の決めることだと知る。
- ■頑張っていたとしても、どっかではボロが出ているもの。
- ■嫌われまいとして、結果めちゃくちゃ嫌われる。
- ■素をオープンにしている方が、「ギャップ」が減って健康的。
■結局、どう思うかは「相手」の決めることだと知る。
一番シンプルな対策は、打ち明けたときに起こる結果が「コントロールできないもの」だと知ること、だと思います。
さっき、「ネガティブな秘密」を打ち明けたときの反応についてお話ししたんですが、あれは「確率論」に過ぎない側面があるんです。どんなに親しくしていたつもりでも嫌われたりするし、はたまた距離を空けていたつもりでも意外と大丈夫だったってパターンもあるんです。
だからこそ、好かれようとしたり、嫌われまいとする行動って、ハッキリ言ってムダ、です。その努力が報われるかどうかは、完全に相手次第ですからね。
■頑張っていたとしても、どっかではボロが出ているもの。
私自身がやっちゃったことを振り返ると…不満を言わなければ「好かれる」「頑張っていると思われる」ってな考えを持っていたんですよね。だから、苦しくても踏ん張ろう踏ん張ろうとしていたんです。
が、よくよく当時のことを振り返ると、ふとした瞬間にボロが出ているんですよ。同期の女の子が優しく話を聴いてくれそうだ、と思った瞬間に、一気にせきを切ったようにワーッとストレスが溢れてしまっていたんです。結果、おそらく嫌われたと思います。なんせ、自分がされたらイヤなことを相手にした、って形ですからね。
それなのに、私には、普段頑張っているから「これぐらい許されるだろ」ってな驕りがありました。ありえないぞ、うん。
■嫌われまいとして、結果めちゃくちゃ嫌われる。
いわば私は、嫌われまいとして「言わない」ことを選んだはずなのに、許しが出たと思い込んだ瞬間にそのリミッターが外れてしまったわけ。無理して嫌われないように、いい人を装おうとして、まさに墓穴を掘ってしまったわけです。普段「がんばっている」と自分で思っていたことが、余計に傷口を広げたといいますか。
その後、私は当時付き合っていた女の子にいきなり(たぶん、これもホントはストレスを継続的にかけてしまっていた結果だと思う)着拒され、ブログにおぞましいほどの中傷を書かれるっていう跳ね返りが来て、完全に心がつぶれてしまったんですが…これはもはや、自業自得。いい人でおれば許される、っていう気持ちから来る驕りが招いた出来事、なんですよね。
もちろん、相手のことを「思いやりたい」という気持ちで自制心を高めていこうとする努力はいいことだと思います。でも、その中身が「嫌われたくない」とか、「いい人だと思われたい」とかいうものであるならば、ソッコーで止めた方がいいです。どっかからとんでもない跳ね返りがやってきます。(この記事でも、関連するお話しをしています)
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■素をオープンにしている方が、「ギャップ」が減って健康的。
いわば、いい人でいることを止めて、素をオープンにする方が結果的に「気持ちのギャップ」も少なくなって、健康的なんですよね。たとえば、嫌われまいとして嫌われるのと、嫌われてもまぁいいかと思っていて嫌われるのでは、ダメージが段違いだと思うんです。ということでもあります。結局のところ、前者のようなダメージを受けるのを避けたいわけです。こういうダメージは、嫌われまいとする努力をやめれば、受ける確率を0にできるんです。
最初は怖さがあると思います。どんな風に思われるんやろう?とか、あると思いますしね。ですが、やってみたらわかりますが…意外と、人は気にしてないんですよ。あなたのことを。一世一代の告白だと思いきや、すでに周囲は感づいていた、ってなことも珍しくないですしね。すると、肩の力が抜けて楽になると思います。
特に今、もう自分ひとりでネガティブな気持ちを抱えるのがしんどい、と思っている方にはゼヒやってみてほしいと思います。思った以上にラクになると思いますよ。
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