妥協も、カードとして使えると思いのほか強いんです。
こんばんは。心理カウンセラーのキタダハルキです。
妥協って聞くと、ヤな気分になる方も多いんじゃないかと思います。私も正直、できれば妥協はしたくない派。どうしても、妥協せずに成功したときの方が、満足した結果が得られるのは言うまでもないことですしね。
では、なぜに今回は「妥協をカードとして使えるのは強い」って話になっているのかというと…妥協がまったくできないと、それはそれでしんどいことが起きる、ということを実感したからなんですよね。今日はそういうお話しをしていきたいと思います。
目次
■妥協しなくても、意見はそこそこ通る、けれど…
私、以前はまったく妥協しなかったんですよ。
特にカウンセラーになってからは「あれはアカン、これにしようや、はぁ?ふざけんな!」ぐらいのことは結構あったんですよ。だいぶハッキリと言いまくっていたというかね…。
で、その結果、もちろん意見はそこそこ通りはする。かなり練って練って話している自信もありましたし。だけど、もちろん通らなかった例も少なからずありましてね。ひどいときは大ゲンカで絶縁、ってなことになりました。
このときに思ったんですよ。このままで、果たしてエエんかな?ってね。
■「大切なこと」と、「どうでもいいこと」を分けた。
それをきっかけに、自分の中で「本当に大事なこと」と「そうでもない、どっちでもいいこと」をきちんと区分することにしたんですよね。
すると、こういうセレクションを行ったことがある方は分かるかもしれませんが…やっぱり、半分かそれ以上くらい「どうでもいいこと」ゾーンに入ることがあるんですよ。例えば、私の場合だと「人のやり方が気に入らなかったときに、口を出すこと」とかも「大事なこと」ゾーンに入れてしまっていたんです。この結果は言わずもがな(笑)、大ゲンカのきっかけになりました。
こういう段階を経て、どんどん「どうでもいいところは妥協」するようになったんです。
■妥協って、よく見ると「協」の字が入ってる。
この結果、まず自分自身の気分が穏やかになりましたね。
人を必要以上に批判することもなくなりましたし、なにより自分がやりたいことに集中できるようになったんですよ。その結果、やりたいこともできて、人のジャマもしなくて済んで、気分的にwin-winを達成できたんですよね。
それに、妥協って、よく見ると「協」の字が入ってるんですよね。つまりは、協調するような思いやりの気持ちも入っていると解釈できるんじゃないかと思うんです。自分の意見が全部、じゃなくて、人の意見も取り入れること、って考えたら、むしろ前に進んでいる考え方のような気もするんですよね。
自分ひとりのことしか考えられないのと、周囲のことも思いやれること。どっちが人間関係がうまくいくかなんて、明白ですよね。だから、妥協ってカードも使いこなせると切り札にできるんちゃうの、と私は思うんですよね。
★ある意味で、この記事の内容も「妥協」として重要です。