病は気から、というけれど…
こんばんは。心理カウンセラーのキタダハルキです。
私の抑うつ症が治ったときのことを考えると、とある考え方が腑に落ちたことを思い出します。その考え方っていうのが「病は気から」。これに対する納得感が出て来たことが大きかったと思うんですよね。
で、なんで大きかったかというと…私、この言葉が大嫌いだったんですよね。オレの病気が、そんな単純なことで解決してたまるか、って感じでね。それがガラリと180度、見る角度が変わったんだから、不思議なもんですよね。
では、なぜにそんな大嫌いだった「病は気から」を信じるに至ったのか。今日はそんなお話しをしていきたいと思います。
目次
■抑うつ症前後は、ひどく「消極的」だった。
私、抑うつ症になる前後はとにかく「消極的」だったんですよね。
仕事もうまくいかないからやろうとしないし、仕事で削られるのが見えているから休みの日も大人しく…ってマインドで過ごしてましたしね。なんせ、何もしようとしていなかったんですよね。
で、抑うつ症をいざ発症して、休職…ってなると、本当にやることがなくなるわけですよ。それこそ、何もしないのがしんどい、っていうかね。そこで思い切って、やったことのないことをやることにしたんですよね。
■「ひとり旅」で、自信がついた。
その「やったことないこと」とは、ひとり旅でした。
仙台に住んでいた友人の元へ、夜行バスで往復の旅をしてきたんですよ。ちなみに当時は震災イヤー。それに加え、家族からは交通手段をめぐってひと悶着あったんですよね。危ない、的なね。
でも、押し切ったんですよね。自分が思った通りにやるんや、って形でね。
震災の爪跡を自らの目で確認し、すでに復興の兆しが見えていた松島に感動し、牛タンに舌鼓を打ち…ってな感じで、ものすごく楽しい旅になったんですよね。
この辺りからですね。自信がよみがえって来て、一進一退状態だった病状が右肩上がりに回復し始めたのはね。
で、この旅をきっかけに自信をそこそこ回復できていたから、ブログを書くことで仕事に繋げるっていう、当時はまだまだ「怪しかった」仕事の仕方にも、勇気をもってチャレンジすることができたんですよね。
その結果がいま。こうやって発信をしながら、ご飯を食べていけるようになったわけです。これはひとえに、あのとき「やってみる」っていう決断をしたからだなぁと思うんですよね。
■チャレンジ精神は、薬ではなんともならん。
今振りかえって思うのが、チャレンジ精神は薬では何ともならん、ってこと。
要は、かなり意識して「やってみよう!」って経験を重ねていかないと、チャレンジ精神は成長していかないんですよね。もちろん、無理はしなくていいと思いますけど、それでも「やらないと」現実はどうしても変わっていかないんですよね。
正直、チャレンジの結果、少々失敗はするんですよ。でも、自分がやりたい!と思ったことで少し失敗するぐらい、全然平気なんですよ。やったという充実感の方が断然強いですしね。
こういう心構えになったことが、病を「気持ちから」遠ざけていけるようになったきっかけだったんじゃないか、そんな風に私は思うんですよね。
★失敗を怖がらずに、成果を積み重ねるにはこういう考え方が大切。