本当に、それは「たいしたこと」ない?
こんばんは。心理カウンセラーのキタダハルキです。
私、一番自分の気持ちが死んでいた時のことを思い返すと…あるひとつの言葉で自分をごまかすクセがついていたなーと思います。
その言葉っていうのが「たいしたことない」です。
私、会社員時代は「バカ」だの「大学出てるクセに」とか、結構色々と言われていたんですが、これ自体「社会人だから当たり前」の大したことないことだと思っていたんです。だから、こういう言葉でイライラしたりしてるようではダメだ、ってなことを常に思っていたんですよね。
ですが、こういう言葉を浴び続けた結果、私は抑うつ症(と思しき)になったんです。このときはじめて、私はある「事実」に気づかされることになったのです…。
目次
■「全然大したことありますよ。大変ですよねぇ…」
精神科にかかったとき、具体的に何があったのかを聞かれたので、自分の現在の症状に加え、とりあえずたいしたことないと思いつつも、さっき言ったようなエピソードを話したんですよね。すると、先生から返ってきたのは…
「全然大したことありますよ。大変ですよねぇ…」ってことでした。
これは衝撃でしたよね。と同時に、ものすごく無理していたんやなぁと気づいたんです。
■社会的には大したことなくても、私にとっては大したこと「あった」。
だって、さっき私が「たいしたことない」と言ったのは、あくまで「社会的な価値観」であって、私自身はものすごく傷ついていたんでね。しかも、少なくともお前(上司のこと)よりは賢いわ、って思ってましたから怒りもものすごく渦巻いていました。
こんな気持ちが渦巻いていたのに、それをたいしたことない、としてフタをしていた。そりゃー、病気にもなるわい。本音とまったく逆の方向に行っていたんですから。
この「たいしたことない」にフタをするのをやめただけで、正直5割近くはイヤな気分が晴れたな、と思っています。
■社会よりも、自分。という感覚を大事に。
こういう経験をしたので私は、「たいしたことない」とか言って、自分の気持ちにフタをするのは止めた方がいいと思うんですよね。少なくとも、腹が立ったり、悲しかったりした自分を否定するようなことはしなくていいと思います。
社会的な価値観から見たら「些細」かもしれないけど、それが「あなた」にとってはものすごく大事なこと、っていうのは当然あるわけで。
社会より、自分。
この感覚を大事にしていった方が、私は健康に生きていけると思うんですよね。
★自分の感覚を大事にする方法については、こちらの記事をご覧ください…。