正しいことは、常に正しい?
こんばんは。心理カウンセラーのキタダハルキです。
私の仕事は一応「教え業」の一角なんやろうとは思いますが…こういう仕事をしているとぶつかる壁がありましてね。
その壁っていうのが…「正しい知識」というもの。
一見、コレの何が壁なの?と思うかもしれません。正しいならええやん、ってのはもちろん、間違っているわけではありません。ですが、この「正しいならええやん」が「最善策にならない」ときってあるよなーってのを、私は最近よく感じるんです。
これ、仕事での提案能力に関わる話になると思うので、シェアしていきたいと思います…。
目次
■いくら自分が「正しい」と思っていたとしても…。
まず、大前提として、正しい知識を提案したい、って姿勢はいい*1と思うんですよ。というか、それが当たり前。
だけれども、それは100人が100人、その通りに受け取れるわけではないというか…。
いくら自分が正しいと思っていたとしても、それがそのまま他の人にとってもいい結果が出た、というわけではないってことは、やっぱりあるんですよ。
問題は、そういう結果に遭遇したときにどういう受け止め方をするか。
■一旦「別の一手を打つ」って姿勢、ありますか?
私が大事やと思うのは、提案者としてそこで「別の一手を打ってみよう」ってのはある?ということ。
カウンセリングの現場では、いいと思って提案したことがハマらなかったってことは、やはりあります。そういうときに、私は別の提案をしてみることでかみ合わせるって手段をとっていきます。
ところが、自分の提案が「絶対的に正しい」と思ってしまっているとなかなかこういうカバーリングができないんですよ。それどころか、首をタテに振らない相手に対して「素人のクセに…」ぐらいの不満を抱いてしまう…って状況に陥ってしまいがち。
…この状況、本当に「正しい」ですかね?って私は思うんです。
■「正しさ」は、信頼されて初めて機能する。
いくら正しい知識だったとしても、しっくり来てないって気持ちが相手の中核にあるとその知識が「正しい結果」には繋がっていきません。
だからこそ、まずは相手がどういう状況にあるのか、そこを大切にすること。その上で「正しい知識」にこだわる必要があるのか…他の方法をまずは提案した方がいいのか、ってことは考えた方がいいんじゃないか、と思います。
正しいものが「正しい結果」を出すためには、その「正しさを信頼してもらっていること」が必須条件、だと思うんです。
★関連記事…というか、ほぼ同じ内容の記事を書いてましたね…(笑)。
kantanstresskaisyou.hateblo.jp
*1:私は基本的に、結果的に詐欺師になってしまった人とかも大半は「正しいことをしていると思いこんだ結果」だと思っています。