素直だったら、本当にうまくいく?
こんばんは。心理カウンセラーのキタダハルキです。
よく、巷では素直であれば、人生がうまくいくよー、とか、素直じゃないヤツはダメだ、といったことが成功法則のような形で語られることが多いと思います。で、今までの経験上ですが、この法則は合っていると思います。私の周囲にいる、「うまくいっているように見える人」は、皆、素直といって差し支えないと思います。
私も、以前にこんな記事書きましたしね。
kantanstresskaisyou.hateblo.jp
ですが、巷で言われている「素直」に、違和感を禁じ得ないことが私は結構頻繁にあるんですよね。というのも、それ、ホンマにうまくいってるって言えるのか?って感じるからなんです。
今日は、その違和感についてお話ししたいと思います。案外、同じ感覚を持っている人、いるんじゃないかなと思います。
目次
■「先生(師匠)の言う通り実践したら、成功できました!」
一体どういうことかというと…
成功した人が、成功したときのエピソードを語る…みたいなシチュエーション、あるじゃないですか。そのときに結構な頻度でお決まりのようにくっ付いてくるのが、「先生(師匠)の言う通り実践したら、成功できました!」みたいなエピソード。
いやね、確かに事実なのかもしれないですよ?先生が成功したルートを辿れば、そりゃぁ成功する確率は高いでしょうしね。ですが、そういう人の言う成功って、どうにも私はフィットしなかったわけです。なんというか、金魚のフン感があるというかね。
で、その成功者がいっている師匠っていうのも、基本的に「素直にやれ!」みたいなことを言っているんですよね。つべこべ言わずにやれ、って感じでね。ほんで、つべこべ言わない人がその環境の中では成功と扱われるんですよね。この文言だけ見ると、当たり前っちゃ当たり前。
しかし、ですよ。
どうも、金魚のフン感がぬぐえない感じの成功した人って、確かにつべこべは言っていないし、行動も起こしているんだけど、顔には生気が感じられないんですよね。目がキマってる、というかね。ロボットみたいになっているんですよね。
これは一体どうしたことかと。素直にやっていたら、こんなんになるんか?もしくは、ロボットみたいにならんと、成功できへんのか?こういう感じの悩みを持っていたんですよね、私。
…で、散々悩んだ結果、あることに気づいたんです。
■「ロボット系成功者」は、まったく素直なんかじゃない。
その気づきっていうのが、そういう「ロボット系成功者」は、素直なんかじゃないってこと。
例えば、先生の言うことで、なんかしら納得いかないこととか、違和感とか、あるじゃないですか。ぶっちゃけた話、先生が全部を理解しているなんてわけないですやん。だから、これはあって当然のもの。
ところが、ロボット系成功者はこの疑問を持たないというか…疑問を持つことに恐怖心を覚えているというかね。先生が言うことは正しくて当たり前、みたいな前提が働いているんですよね。だから、先生の提示する内容に存在しているちょっとした違和感をスルーしちゃうんですよね。
この時点で、自分が持った疑問に対して素直じゃないじゃないですか。だから、ロボットみたいに表情を張りつかせて、その壁を破られないかとビクビクしながら過ごさなくてはならないわけです。そんで、成功の中身をよくよく観察すると、師匠から流してもらったエサにただパクついているだけ、っていう恒常性のかけらもないものだったりするわけです。
で、そういう環境には「素直」な人は一人もいないんですよね。ただ、「素直に言うこと聞け!」って命令を発している「先生もどき」がいるだけでね。その環境で言われる成功している人っていうのは、ただ、盲目に信じるだけのロボット的な存在、というわけです。聞かなかったら、即ギレされて先生に弾かれる。
私はね、こんなん成功って言わんって思うんですよ。
■自分が感じた疑問をスルーしなければ、自信は付く。
私は、疑問を持つことが大切だと思っています。そして、その疑問に素直であること。コレが一番大事なことだと思います。私の周りにいる「うまくいってるな」って人は、疑問があればツッコむことができる方ばかりです。だから、適度な緊張感が維持できて、仕事のクオリティの維持に繋がっていると思います。
そうしていかないと、心のどこかで「こんなのでいいのかな…?」みたいな疑問は消えることはないし、その想いが気持ちにドンドン負担をかけてしまって、地雷化していってしまいます。もし、それを不意に踏まれてしまったら…?こんなの気にしている時点で、成功しているとは言えないですよね?
だからこそ、疑問に思っていることはクリアにしていく。素直に先生の言うことを聞くんだ!という名目で、自分の気持ちにウソをつくのは一切、やめていくことをおススメします。そのことが、自分の感覚を信じられるきっかけに繋がっていくと思います。
★この感覚は、本当に大切にしてほしいです…