「何もせずに休む」ことに抵抗がある、というあなたへ。
こんばんは。心理カウンセラーのキタダハルキです。
私は、会社を休職して抑うつ症になったとき、とにかく不安でしゃぁなかったんですよね。そりゃそうです。「卵かけごはん」すら食べられないっていう未知の症状が急に出てきたわけですから(そのときのことはこちらの記事でお話ししています)。
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で、これだけ不安だったから、それこそわき目も振らず…ぐらいの勢いで精神科の門を叩いたわけですが…。このとき、私は焦りながらもあるひとつの「約束」を自分とかわしていたんですよね。
その約束というのが、とりあえず自分は詳しくないんだから、一回先生の言うことをとりあえずは聞いてみよう、っていうこと。やった上でダメなら、そのときはそのときだ、っていう形でね。今思うと意外と冷静な面もあったんだなと思います。
で、診療を受けたとき…先生はウンウンと、親身になって話を聴いてくださいました。実は私がかかっていた病院は、当たる先生はランダム、かつ、合わなかったら先生チェンジシステムなし、っていうところだったので、引きがよかったんやなぁと思います。
だからこそ、先生の言うことはきちんと守ってみようと自然と思いました。された提案は「何もせずにとりあえず休む」ということ。これを実行する上で、会社にその旨を連絡する、っていうハードルがありましたけど、それをきちんと乗り越えて休職生活に入りました。
さて、なんでこんな話をしたかといいますと…抑うつ症の初期段階では「何もせずに、とりあえず休む」っていうのがごく基本なんですけど、なっかなかこれができなくて苦しむ…っていう方が多いから、なんです。私自身も、休むまではよかったけれど、それを続ける上では精神の抵抗にかなり遭いましたしね。
今日は、そういう「休むことに抵抗がある…」という方向けに、私自身が考え方を変えられたきっかけをお話ししようかと思います。
目次
■休むと、「信用の借金」がかさむようなイメージがあった。
先生の言うことはきちんと守ろう。
この誓いこそありましたけど、それでも精神面が落ち着かないのは落ち着かなかったんです。会社を休むまではスムーズだった(病気だから休んで当然、みたいな気持ちがありましたから)んですが、ずっとこのままでいいのか…?みたいな気持ちがかなりありました。
で、役に立っていない感じが続いてくると、なんというか「信用の借金」がかさんでくるようなイメージになって、何もできないのは嫌だ、早く治したい、と焦ってしまっていたんですよね。自分との約束を破りそうになるタイミングも、正直言うとありました。休んでても、苦しいだけや!みたいな気持ちが大暴れして、怒りに満ちていたこともあったんです。
■「何もしない」ということをしている。
ただ、そのような折に、友達にこう言われたのです。
「何もしない、ということをしてるんだからいいんじゃない?」
コレを聞いて、すごく楽になりました。何もしないことが、今の役割なんだ、役に立てているんだ…何もしないことが「仕事」なんだ…。あーそっかぁ…ってな形で、力が結構抜けたんですよね。
そう考えると、不思議と自分を責めまくることがなくなり、結果として早く完治させることに繋がったのです。いわば、休みたいように休む、ってな開き直りができたんですよね。
■積極的に、能動的に、「何もしない」。
何もしないことも、目的意識を持っていれば、それは「なにもしない」を「する」ってことになるんですよね。積極的に、能動的に休む、というかね。特に、休むことに抵抗感を抱えて、ずーっと休んでいない方ほど、休んで何もせずに回復を待つ必要がありますから、こういう考え方で抵抗を減らすのが大切。
そのためにも、何もしないということに、今取り組んでいるんだと考えてみましょう。
その時点で、あなたは何かしているんですから。
★休むときは、こういう考え方をしておくのも大切です…