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大阪・堺の心理カウンセラーのブログです。「自分に向いてる仕事ってなんだろう?」と思ったら読んでみてください。

仕事をただ「頑張る」だけでは、評価されない。~頑張りに期待するのをやめれば、ラクになる。

「仕事を頑張る」って、非・具体的。

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こんばんは。心理カウンセラーのキタダハルキです。

仕事ができない、うまくいかない…そんなときに真っ先に思いつく「対策」っていうのが「頑張る」ことなのかなと思います。頑張っていれば、とりあえずはカッコがつくし、自分自身のモチベーションも上がりそうな、気がする…そういうイメージがあると思うんです。

ところが、頑張るって言葉って非常に抽象的ですよね。いわば、その「姿勢」だけでは数値化できないし(仮に5段階評価とかで点数を付けたとしても、それは見る人の主観に大きく左右されますし、相対的なモノも絡みますからね)、人によってその「頑張る」の中身は様々です。

ただ、数字では表現できないとは言いましたが、それでも「評価」をしなきゃいけないからなんとか無理やり、理由を付けてわかりやすく指標化しようとしたら、やっぱり数字でなんとか判断するしかないんですよね。(ex.査定とかね)ですので、数字が上がらないと頑張っていないといわれる、これはある程度は仕方の無い部分です。

一方で、就職するまでの学校教育に目を移すと、その「頑張ったという主観だけでは評価されない現実」を教えていないですよね。もちろん、数字を上げれば評価されますけど、失敗しても頑張ったんだからいいよー、で片付けて、終わり。その結果、どうしても「頑張った」と自己判断する基準が低いものになっているように思います。

頑張ったの基準があまりに低いと、社会に出てからギャップで大きく苦しむことになります。幸か不幸か、私の人生はいわば「挫折の連続」。うまくいかないことは山ほどありました。これのおかげで「評価されないことに対する耐性」ができていたから、苦しくなってもかろうじて、うつ病を進行させず抑うつ止まりでギリギリ耐えられたっていう感じなんですよ。いわゆる「成功しまくりエリートルート」とか、「挫折を避けて今までチャレンジをせずに生きてきた」ってルートを通っていたら、もっとめちゃくちゃになっていたかもしれません。(それこそ、例の電○の事件とかは、そういう感じだったんちゃうかな、と思う)

若い人、私と同年代で抑うつになる方が増えてきたのは、頑張っているっていうあいまいな指標で評価をしてもらえるという、いわばウソを刷り込んできた教育にも問題があると私は感じています。では、「頑張っただけでは評価されない状況」は、どうやって乗り越えたらいいのか?今日はその方法についてお話ししていきたいと思います。

目次

■頑張りに、評価を期待するのをやめよう。

「頑張っただけでは評価されない状況」の乗り越え方は非常にシンプル。そもそも頑張ろうとしないことです。もっと正確に言うと頑張りに評価を期待しないことです。なぜなら、頑張るとは、至っていない自分の状況を高めるためにする「自分のための」行為だからです。他人にはあなたが頑張ったかどうかは一切、関係がないんですよね。

誤解しないでいただきたいのは、仕事ができるようになるための努力をしないという意味では決してありません。むしろ、頑張りで評価されたいのであれば努力はかなり必要です。

一度イメージしてほしいのですが、「自分は頑張っていると主張している人」を客観的に評価する、というシチュエーション、あると思うんです。こういうときって、その人が頑張ったかどうかって、意外と自分の評価の基準には入っていないということに気づくと思うんです。数字上、基準に達していないものを「頑張ってるから」といって水増し評価のようなことをしては「できている」人が損をしますからね。

仮に、「仕事での頑張り」が評価されることがあるとしたら、頑張らなくてもすでに「求められる仕事の最低ライン」に達していて、頑張ったことによりプラスαが出たときだけです。こういうときは「おお、あの人すげえがんばったな」ってなるじゃないですか。そういうときは必ず「数字」も上がっています。

■頑張りは「マイナスから0」を越えて、「プラスα」まで持って行って初めて評価される。

総合すると、頑張りは、「マイナスから0」に持って行くだけでは評価されず、プラスαまで達して初めて評価されるってことです。つまり、いまの仕事のやり方では「プラスα」まで持っていけないのであれば、もっと違うやり方でプラスαに持っていけば評価を高めることができる、ということです。

一見、厳しいことを言っているように思うと思います。ですがこのような意見に至ったのは私が抑うつ症になった背景として、マイナスから0にしようとする頑張りで評価されようとして苦しんだということがあったからです。仕事が「できない」の状態から頑張ろうとしたところで、行き着いたレベルは「普通ちょい下」。これでは評価されなくて当然でした。

■自分が、どうすれば頑張りを当てにせずプラスαを出せるかを考えるのが大切。

ですので、今の自分がどのようにすれば、頑張り過ぎずにプラスαを出していけるのかを考えていくことは非常に大切です。これは仕事において特に大事だと思います。私はこの点を考えきれていなかったことが前回の就職の失敗につながったと思っています。

その「プラスα」を出すために重要になってくるのが、自分自身がどういうときなら「頑張らずに」評価されているのかを知ること、なんですよね。それを認知するために必要なのがいわゆる「自己分析」なんですよね。そのやり方についての記事が以下になりますので、よかったら参考にしていただければ幸いです。

kantanstresskaisyou.hateblo.jp