イヤな思いを、引きずらないために…
こんばんは。心理カウンセラーのキタダハルキです。
今回は、イヤな出来事のダメージを軽減する考え方について、お話しいたします。とってもシンプルな考え方です。
イヤなコトは、当たり前にある。
コレがすっごくシンプルかつ、重要だと思っています。実際問題、今までの人生を振り返っていただければ、誰しもイヤなコトの一つや二つ、ありましたよね?つまり、イヤなコトがあるのは「当たり前」なんです。この前提は、人間である以上崩れることはありません。
では、なぜ「イヤなことがあるのは当たり前」って思っている方がダメージが少ないのか。そのことについて以下でお話ししていきますね。
目次
■イヤなコトが「起こらない」ように対策するのって、実は意味がない。
私自身も、それこそ会社員時代に「イヤなコト」が起こらないように…と思ってやっていた行動は…
・苦手な仕事をして怒られるのがイヤだから、トイレに長めに立ってみる。
・ミスをして怒られるのがイヤだから、仕事は覚えようとせずに聞きやすい先輩に聞きまくる。
・仕事が遅くて怒られるのがイヤだから、とりあえず「一生懸命感」を出そうとする。
ね、意味ないでしょ??(笑)むしろ、嫌われる一択しか可能性がない、といっても過言ではないと思います。
■「イヤなコト」って案外根性がある。
ただ、イヤなコトが起こるのがイヤで、全力でバリケード張って回避しようとするっていう、「武装」をしてしまう方って非常に多いんです。この対策、確かに一時的には機能します。怒られないときもあったしね。
ですが、「イヤなコト」って案外根性があるんですよ。どういうことかというと、バリケードにガンガンぶち当たってくるんですよ。突き破ってやろうとしてね。
で、武装グセがついてしまうと、それを怖がって、さらにバリケードを強固にしてしまうんですよ。この段階で、周囲には「武装国家」のような印象が段々作られていくんですね。
こうなると、味方をしてくれる人の存在まで遠ざけてしまいがちになるんです。単純に、近寄りがたいのでね。
■「イヤなコト」は、回避しているとドンドン強くなる。
すると、段々形勢が不利になっていくわけですよ。助けてもらえないわけですから。
そんで、「イヤなコト」が突き破ってくるころには、とんでもないほど「イヤなコト」は強くなっているんですよ。要は、耐え切れないほどイヤなコトが起こるんです。ちなみに、コレが私の場合は「抑うつ」となって顕れたんですよ。
ただ、ココで「イヤなコト」の立場になって考えてみると…いいことと表裏一体で、あって当たり前のはずなのに存在を否定されたから、「なにを!」と自分の存在を守ろうとしたに過ぎないんですよね。
■最も、ダメージの少ない考え方。
だから、イヤなコトは、当たり前にある。この存在をそのまま認めてしまう。結局のところ、コレが最もダメージが少ないんですよ。イヤなコトがあるのは当たり前だと思えているのと、起こるはずのないイヤなコトが起こった…と思うの、明らかにダメージが軽いのは前者ですよね。
だからこそ、イヤなコトにフタをして、無理やり無き者にしようとするのは止めましょう。そうすれば、心のバランスが取れて、ストレスにも対応しやすくなると思いますよ。
★ストレスへのカンタンな対処法は、こんなのもあります…。