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大阪・堺の心理カウンセラーのブログです。「自分に向いてる仕事ってなんだろう?」と思ったら読んでみてください。

調子がいいときほど気を付けて欲しい、たった一つのこと。~実は、鬱より躁の方が分かりにくい!

実は、元気なときほど落とし穴があります。

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こんばんは。心理カウンセラーのキタダハルキです。

今回の記事は、休み明けにこそ気を付けたい内容です。というのも、今回は「身体が元気なとき」にこそ読んでほしい内容だからです。

前置きが今回は短いですが…一体どういうことなのか、私の体験談を交えてお話ししていきます。

目次

■心の不調状態は、ざっくり分けると二種類あります。

それこそが、ダウナーな状態とアッパーな状態です。いわば、うつと躁、ですよね。

コレは私の経験上ですが、うつ状態の方が理解してもらえる確率が高いです。見た目に分かりやすい上、認知度も比較的高まってきたからです。事実、休職申請を出したときもアッサリ通りましたしね。

その一方で、躁状態は本当に厄介です。

躁状態とは、シンプルに言うとハイテンションをコントロールできない状態です。正直、めちゃくちゃ調子がいいように見えることも珍しくありません。ですが、こういうときこそ、私は気を付けてほしいと思うんですよね。

■躁が、なぜヤバいのか?

随分前の話になりますが、躁うつ症を持っている友人と、もう一人の共通の友人と、縁あって旅行することになったんですよね。友人は見るからに調子がよさそうでした。その友人はうつも持っていたので、「あぁ、今日は元気なんだなぁ」と、むしろ、楽しく過ごしていました。

ところが、夕方辺りから突如せきを切ったように私のダメ出しを始めたのです。ホント突然で、こちらとしては何が何やら、って感じで理由が分からなかったんですよね。なぜなら機嫌がよかったと思っているしね。強烈な戸惑いに、怒りを感じる暇もなく…茫然と時間が過ぎていきました。機嫌が悪くなった理由を後々になって振り返っても、どうにも納得がいかず、言いがかりにしか思えませんでした。

もう一人の友人もいる手前、このダメ出しでひどく傷つき、ダメ出しをした友人と別行動になった時、こらえきれずに怒りで涙したのを覚えています。怒りという感情から醒めて冷静になった時ようやく、もしかしてこれが躁状態やったのかな、と思うようになったのです。

…このとき以来、その躁状態だった友人とは一度も会っていません。

■躁は、事前情報があっても気づきにくい。

このように、躁状態って事前にそういう情報を持っていたとしても、かなり気づきにくいものなんですよね。そして、「相手は病気だから」という受け入れ体勢も、相手の「勢い」に負けてしまって整えにくいわけです。事実、当時の私には無理でしたからね。で、後々になってから「やってしまった…」と気づいて、強烈な自己嫌悪状態になってしまう、みたいなんですよね。

(数日経ってから、本人の「うつ状態」のブログを見つけました。)

で、うつ状態に陥って、落ち着いたらまた躁状態…という繰り返しになっているのです。このループは、当人だけではなく周囲の人間も消耗させてしまいます。繰り返せば繰り返すほど、追い込まれていきます。

■躁状態の防ぎ方とは?

では、コレを防ぐにはどうしたらいいか?というと…自分の気分がいい日ほど慎重に行動することが重要なんですよ。

躁状態はうつ状態から、言わばバネが伸びるようなテンションの上がり方をするゆえ、意識していないと自制が利きません。特に、前半でも言いましたが、躁状態は接する相手がそのことを知っていても気づかないことがあります。それゆえ、うつ状態のように気づいてもらえるだろう、という楽観視はタブーです。下手すると、取り返しのつかないようなトラブルを起こしかねません。

これは、仕事においても一緒だと思うんですよね。調子がいいときほど、慎重さをもって仕事に取り組む。そうしておけば、くだらないミスで落ち込む確率が減って、調子がいい状態をキープしやすくなるわけです。

ですので、気分がいい日ほど、気分がいいのだからこそ、自分自身の状態に気を配りながら行動すること。これは、躁と関係ない人にも覚えておいて欲しいな、と個人的に思います。

★冷静さを取り戻すためには、こちらの考え方も有効です。

kantanstresskaisyou.hateblo.jp